ITパスポート試験の難易度・勉強時間、効率的な勉強方法を徹底解説!【2025年最新版】
投稿日:2025-12-04
更新日:2025-12-04
ITパスポート試験とは?
ITパスポート試験(通称:iパス)は、経済産業省のITに関する政策を実施する機関である独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。IT業界の初心者からビジネスパーソンまで、ITに関する基礎知識を幅広く学べます。
- 試験実施機関:IPA(情報処理推進機構)
- 受験対象者:学生・新社会人・非IT職種の方・IT初心者
- 試験形式:CBT方式(パソコンを用いて試験を受ける)
- 問題数:100問(四肢択一)
- 試験時間:120分
IPAは資格をスキルレベルによって分類しており、ITパスポート試験は入門としてレベル1と設定されています。その上位には基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、高度情報処理技術者試験群があり、それら試験へのステップアップとしてITパスポートに挑戦するのも有効です。
ITパスポートを取得するメリット
ITパスポートを取得するメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 就職活動に有利:ITリテラシーを証明できる
- キャリアアップの足掛かり:企業からの資格手当や評価対象になる場合がある
- IT業界への入門:IT業界を目指す初心者が基礎力を養える
IT企業において、ITパスポートを取得していることが強みになることはないですが、新人の方や異業種からの転職者において、一定の知識を有していることの証明になるでしょう。特に文系から新卒でIT企業に入社したあるユーザーは「会議で使われている用語が難解で会議についていけない。」といったことが解消できたと語っており、一定の知識レベル向上に役立つと考えられます。
試験の難易度と合格率(2025年最新版)
ITパスポート試験は初心者向けに設計されており、合格率は約60%〜65%です。
- 難易度:★☆☆☆☆(初心者向け)
- 合格基準:総合得点600点以上(1000点満点)かつ各分野ごとに300点以上得点すること
合格基準は6割とそこまで高い値ではありませんが、各分野ごとの最低得点率が決まっている点に留意する必要があります。各分野ごとの内容については次の項で説明します。
ITパスポート試験の出題範囲
出題範囲は次の3分野に大別されます。
- ストラテジ系(経営戦略・マーケティング・経営分析):
会計や財務ビジネス戦略など企業経営に関わる内容やITサービスに携わる人なら知っておくべき下請法や請負契約に関する知識が問われます。 - マネジメント系(プロジェクト管理・サービスマネジメント):
開発業務を進める上で基本となる開発手法(ウォーターフォールモデルなど)やテスト手法についての知識が問われます。 - テクノロジ系(基礎理論・ネットワーク・セキュリティ):
ネットワークやセキュリティといったIT技術に関する知識や、基本的な考え方などが問われます。
特に「テクノロジ系」は初心者が苦手とするため、集中的な対策が効果的です。以下にサンプル問題を出題するので、参考にしましょう。
問 HTTPプロキシサーバの機能に関する記述として,適切なものはどれか。
ア IPアドレス割当て要求をPCから受け付けて,割り当てるグローバルIPアドレスを返す。
イ PCから,インターネット上のWebサーバへの接続要求を中継役として受けて,PCに代わって当該のWebサーバに接続し,送受信データを中継する。
ウ WebサーバのURLに対応するIPアドレスを求める要求をPCから受け付けて,そのIPアドレスを返す。
エ Webサーバのコンテンツが検索結果の上位に表示されるように,そのWebサーバが管理するコンテンツを書き換える。
(ITパスポート試験 令和7年度分より)
この問題の正解はイになります。HTTPプロキシは、クライアントの代わりにWebサーバへ接続し、要求と応答を中継します。アクセス制御・ログ取得・キャッシュ・匿名化などの目的で使われます。
このようにテクノロジ系の問題は非IT系の業務に従事している方や学生の方には一見して、難易度が高く見える問題もあることも事実です。具体的な勉強方法については次の項で説明します。
合格への実践的なステップ:効率的な勉強法は?
Step1:まずは敵を知る
資格学習に限らずですが、最初に目標の内容を深く知り、その目標に合ったプランを作ることは非常に重要です。 そのために、まずはITパスポート試験 資格ページで試験の難易度、傾向、自分に合った勉強スタイルを他の受験者から知りましょう。
Step2:基礎固め
Udemyなどの学習プラットフォームで知識を習得しましょう。以下がおすすめの講座です。
【ITパスポート試験】本番想定問題集_全600問 ~最短合格への道~ - Udemy
IT知識が全くない方でも、ITパスポート試験に最短で確実に合格したい方に最適です。特に初学者がつまづきがちな、テクノロジ系の試験対策にバッチリです。
Step3:問題演習(試験に慣れる)
基礎固めが完了したら、実践的な問題を繰り返し解きましょう。おすすめは
ITパスポート過去問道場
無料でITパスポート試験の過去問を解くことができます。問題量も過去複数年度にわたって記録されており、充実しています。
まとめ
ITパスポート試験は初心者がIT業界に入る第一歩として最適な国家資格です。勉強方法やスケジュールをしっかり立てれば短期間での合格も可能です。
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