基本情報技術者試験の難易度・勉強時間、効率的な勉強方法を徹底解説!【2025年最新版】

学生 IT転職 初・中級者向け 転職・昇給におすすめ 人気急上昇

投稿日:2025-05-08
更新日:2025-05-08

IT人材不足が叫ばれ始めてから久しい中、誰もがITエンジニアで高年収を狙える時代となりました。そんなITエンジニアの登竜門ともいえる国家資格が基本情報技術者試験(FE試験)です。
近年では非IT系企業でも資格取得が推奨されるケースが増えており、学生や社会人のキャリアアップに最適な資格です。

基本情報技術者試験とは?難易度と勉強時間

基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。IT業界で働くにあたって習得すべき、IT分野の基礎知識とスキルが問われます。IPAは、対象者を「ITを活用したサービス、製品、システムおよびソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」と定めています。
なお平均学習時間は約150~200時間とされ、社会人でも3か月ほど集中すれば合格を狙えます。

おすすめの対象者 特徴
学生(文理不問) 就活に有利
IT初心者 基礎固めに最適
異業種からの転職者 信頼性の向上

試験概要

試験概要は以下のとおりです。「科目A試験」と「科目B試験」の2つの試験があることが特徴で、それぞれ1,000点満点で、そのうち2つの試験ともに600点以上を獲得すれば合格です。
なお、科目A試験は90分で四肢択一の60問、科目B試験は100分で多肢択一の20問となっています。

項目 内容
受験資格 誰でも可
試験方式 CBT(通年実施)
試験時間 科目A:90分、科目B:100分(合計190分)
合格基準 各科目60%以上
受験料 7,500円(税込)

2023年以降の新制度変更点

2023年4月に試験制度が大きく改定され、春期(4月)と秋期(10月)の2回から、通年の試験に変更されました。
この変更に伴い、試験形式はコンピュータを使用したCBT方式となっており、専用会場のなかから試験会場を自由に選択できます。インターネット経由での個人申込が必要な点に注意が必要です。

変更点 旧制度 新制度
試験形式 年2回(春秋)PBT 通年CBT
試験構成 午後は言語選択制 科目Bは擬似言語(全員必須)

なお、なんらかの理由でCBT形式での受験が難しい場合は、春期(4月)と秋期(10月)に実施される特別措置試験にて筆記試験が可能となります。
また 2026年4月27日以降、一時試験停止予定のため、 それまでの受験を強く推奨します。

出題内容と出題傾向

前述の通り、試験は「科目A試験」と「科目B試験」に分かれ、それぞれ1,000点満点で、そのうち2つの試験ともに600点以上を獲得すれば合格です。

科目A(基礎知識)

科目Aはエンジニアとして働く上で最低限知っておくべき「ネットワーク・セキュリティ」や「ウォーターフォールモデル」を始め、近年話題となっている「AI・機械学習」、社会人として知っておくべき「会計」に関する知識など、非常に幅広い分野から出題されることが特徴です。
いずれもITエンジニアとして働く上では基本となる知識、または容易に類推できる知識ではあるものの、未経験の方にとっては高いハードルとなるため、十分な対策が必要です。

試験範囲は大きく以下の3つに大別されます。

  • テクノロジ系(情報理論、ネットワーク、セキュリティ等)
  • マネジメント系(プロジェクトマネジメント等)
  • ストラテジ系(経営戦略、マーケティング等)

十分な対策が必要な点については変わりませんが、一般的な内容を含んだ出題内容であることを踏まえ、問題文・選択肢を十分読んで回答しましょう。
例えば、以下のような問題が出題されます。

問:緊急事態を装って組織内部の人間からパスワードや機密情報を入手する不正な行為は,どれに分類されるか。
(ア)ソーシャルエンジニアリング
(イ)トロイの木馬
(ウ)踏み台攻撃
(エ)ブルートフォース攻撃

問:プロジェクトライフサイクルの一般的な特性はどれか。
(ア)開発要員数は,プロジェクト開始時が最多であり,プロジェクトが進むにつれて減少し,完了に近づくと再度増加する。

(イ)ステークホルダがコストを変えずにプロジェクトの成果物に対して及ぼすことができる影響の度合いは,プロジェクト完了直前が最も大きくなる。

(ウ)プロジェクトが完了に近づくほど,変更やエラーの修正がプロジェクトに影響する度合いは小さくなる。

(エ)リスクは,プロジェクトが完了に近づくにつれて減少する。

問:売上高が 100 百万円のとき,変動費が 60 百万円,固定費が 30 百万円掛かる。変動費率,固定費は変わらないものとして,目標利益 18 百万円達成するのに必要な売上高は何百万円か。
(ア)108 (イ)120 (ウ)156 (エ)180

(出典:基本情報技術者試験 科目 A サンプル問題)

科目B(応用・アルゴリズム)

一般的な内容を含んだ科目Aに対し、科目BはよりITに寄った知識が問われることとなります。特に情報技術に触れてこなかった人にとってはとっつきづらい内容となっていますので、気負いしないよう十分に対策して臨みましょう。

  • 擬似言語によるアルゴリズム問題(8割)
  • 情報セキュリティ問題(2割)

最新合格率・難易度

CBT形式に変わった2023年4月時点では 56.4% と比較的高い合格率だったのに対し、最新合格率は 37.7%(2025年4月) と低下傾向です。(情報処理技術者試験 統計資料より)
これは形式変更前の30%前後という合格率に合わせた難易度調整とみられ、今後も徐々に難化されることが予想されますので、しっかり対策して臨みましょう。

ITパスポート・応用情報との比較

基本情報技術者試験はIPAが提言した「共通キャリア・スキルフレームワーク」のうち、レベル2に該当する資格です。下位・上位資格にはそれぞれ「ITパスポート試験」、「応用情報技術者試験」が存在します。また最上位のレベル4には「情報処理安全確保支援士試験」をはじめとする業界でも一目おかれる試験も存在することから、ステップアップが可能です。

項目 ITパスポート試験 基本情報技術者試験 応用情報技術者試験
試験レベル レベル1 レベル2 レベル3
想定対象 IT初学者・一般社会人 初級エンジニア 中堅エンジニア
試験時間 約120分 190分(科目A90分+科目B100分) 約180分
合格率(2024年) 約55% 39% 約24%
主な出題 ITリテラシー・ビジネスIT IT全般 + アルゴリズム 設計・開発・マネジメント
学習時間目安 50〜100時間 150〜200時間 200〜300時間

勉強方法のポイント

①受験者の体験談を確認

シカクマの資格ページで実際の受験者の勉強方法や体験記を確認し、自分に合った勉強法を見つけましょう。

②基礎固めは書籍で

『キタミ式 基本情報技術者試験』などで全体をカバー。

③過去問でアウトプット強化

『基本情報技術者試験ドットコム(過去問道場)』で無料演習が最適。

④動画教材で理解促進

Udemyなどオンライン講座を活用して難解な箇所を克服。

申し込み〜受験当日の流れ

  1. CBT-S利用者ID作成→受験予約→支払い
  2. 本人確認書類を準備(免許証など)
  3. 試験当日、メモ用紙とペンは会場で貸出(電卓は不可)

予約変更は試験日の3日前まで可能。

モデル学習スケジュール

対象 勉強時間(目安) 期間
社会人(週10h) 150〜200時間 2~3か月
学生(春休み集中) 120〜150時間 約1か月

今後の制度変更について

システムリプレースの影響で、2026年4月27日以降試験が停止します。最新情報はIPA公式サイトで確認しましょう。

まとめ:基本情報技術者試験はIT人材の基礎固めに最適

国家資格として信頼性が高く、初学者から社会人まで幅広く推奨されます。新制度のポイントを押さえ、計画的に準備を進めていきましょう。

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この記事は、IT資格の総合プラットフォーム「シカクマ」に掲載されています。シカクマでは、基本情報技術者試験をはじめとする様々なIT資格の概要や難易度、勉強方法、実際の受験体験記までを一括でチェックできます。

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