はじめに -絶対これだけは覚えて帰って

タイトルにもある通り、先日CCNAを受験して、結果見事に不合格となりました。悲しい、、
そんなしくじり先生の私は、「これからCCNAを受験する方には同じ苦い経験はしてほしくない!」 と思い、このブログを執筆しました。

忙しい人もいると思うので、結論から言うと

「コマンド問題は対策必須」

ということです。
今日はこれだけ覚えて帰っていってください。

「コマンド問題対策した方がいいかな?」と迷っている人も多いと思うので、そんな人にとって有益な情報をお届けできればと思います。

ちなみに、巷では 「シュミレーション問題」 と呼ばれたりすることもあるみたいですが、本記事では混乱を避けるため、「コマンド問題(通称:コマ問)」 と呼びたいと思います。

筆者のプロフィール

  • 新卒で外資系SIerに就職。約3年間SEとしてシステム開発や運用を経験した後、外資系コンサルティングファームにITコンサルとして転職。
  • ネットワークに関する知識は、システム開発業務で扱う中で最低限、という程度のレベル。基本情報技術者試験で勉強したOSI参照モデルなどは頭に入っている状態。
  • 受験当時の保有資格:基本情報技術者試験、G検定、Python3 エンジニア認定データ分析試験、Azure AZ-900・AI-900など

受験理由

普段の業務では、AzureやAWSなどのクラウドを活用して開発を行なっていたため、そこまでネットワークの裏側を意識することはなかったのですが、今後のキャリアを考えたときに、最低限のネットワークの仕組みは理解しておきたいなということで、受験を決意しました。

将来的に、「ネットワークエンジニアになりたい!」とか「スイッチやルーターの設定ができるようになりたい!」というわけでは全然なかったのですが、CCNAを持っていれば最低限ネットワークに関する知識はあるよね、という認識がIT業界では強いので、、、(笑)
実際、業務システムの開発となると、セキュリティの面でネットワークをどう遮断するか、等はよく出てくる話だと思うので、体系的な知識を身につけるにはちょうどいい資格だと思います。

勉強方法

私は大体試験の1ヶ月半前くらいから学習を開始しました。
普段の仕事もこなしながら、業後と週末に勉強するという形だったので、少しハードスケジュールだったかなとも思います。これから申し込む方は、最低でも2ヶ月間は勉強期間を確保した方が良いと思います。(もちろんその人のITレベルにもよりますが)

ざっくりとした学習の流れは以下です。
ウズウズカレッジの参考書を一周読破(インプット)
CCNA問題集(黒本)Pint-tでひたすら練習問題(アウトプット)

また、上記3つのレベル感について、考書と問題集なので単純に比較するのは良くないかもしれませんが、体感では以下のような順番の難易度でした。

黒本 > Ping-t過去問 > ウズウズカレッジ参考書

それぞれの教材の特徴をまとめてみます。

ウズウズカレッジの参考書

この参考書は「基礎からわかる最短合格」という謳い文句の通り、「ネットワークとは?」というような基礎の基礎から解説が記載されています。図解が多いのが特徴で、他の書籍に比べて解説も初級者向けに丁寧に記載されています。公式参考書のような堅苦しい説明が苦手な人や、絵や図を通してネットワークを構造的に理解したい人にお勧めです。私自信、最低限のネットワークの仕組みは理解はしているつもりでしたが、改めてこの参考書を読むと自分の理解があまりにもふわっとしていたことに気づきました

また、書籍を購入すると、無料で動画講義も視聴することできます。CCNAでよくあるつまづきポイントを中心に動画講義が用意されています。これまでCCNA以外にも色々な分野の入門資格を受けてきましたが、CCNAは「ネットワーク入門」と呼ばれる割にかなりレベルが高いです。そのため、書籍のみでの独学合格はなかなかハードなので、こういった動画講義は本当にありがたかったです。 ただ、実際に試験を受けた感想としては、この書籍は実際の試験の出題レベルよりも簡単な内容が多くこの一冊で試験レベル・範囲を網羅するのは厳しいと思われます。

しかしながら、基礎を理解するという観点では間違いなく必須の1冊と言えるので、今回初めてネットワーク関連の資格を受験する方や、私のようにふわっとしたネットワークの理解を図や丁寧な説明を通して根本からしっかりと理解して地力を上げたい方は是非試して見ることをお勧めします。

またウズウズカレッジでは、参考書だけでなく、Udemyの講座も提供しているのでご自身の勉強スタイルに合わせて、Udemyの講座を受講することも良いでしょう。
【ウズカレ式】1週間で「ネットワークの基本知識」が全て学べる講座<CCNA試験最短合格講座>
この講座でも理解しやすい図解が多用されており、かつ動画で視聴することができるので忙しい通勤の合間などでもスマホ一つで学習が進められる点が利点です。

CCNA問題集(黒本)

言わずと知れた定番の黒本です。私が取り組んで3つの教材の中では、この問題集が一番本番のレベルに近い感覚でした。模擬試験を解くなら、間違いなくこの黒本を解くのをお勧めします。
ただ、いきなりこの黒本を解くのはレベル的にかなりしんどいかと思います。ネットワーク関連の資格を初めて受験する方や、ネットワークの基礎がまだ固まっていない方は、最初にウズウズカレッジの参考書を解いた後に、仕上げとして黒本に取り組むことをお勧めします。

私自身、実際にウズウズカレッジの参考書を一周した後、黒本を使って問題を解いてみたのですが、参考書には記載のない内容がに盛り込まれていました。問題の量もかなり多く全て解き切るのはなかなかハードかと思いますが、黒本レベルで7~8割程度取れるのであれば、コマンド問題以外の出題については間違いなく合格ラインに達していると思います。

Pint-t

CCNAの模擬試験が大量に用意されているサイトです。有料版と無料版があるのですが、私は無料版の範囲で過去問・模擬試験を使用していました。ただし、無料版だと出題範囲が制限されており、無料版で提供される範囲は試験全体の半分にも満たないです。
私は、無料版の模擬試験のスコアが70-80% のタイミングで受験しましたが、結果本番は不合格となりました。このことからも、ping-tの無料版でいくらスコアが取れても、実際の試験結果にはあまり直結しないということがお分かりいただけるかと思います。

そのため、ping-tを利用する場合は、課金することを強くお勧めします。(料金は1ヶ月2640円)
正直、過去問題集にこの金額は少々高いようにも感じますが、課金することによって本記事のメイントピックでもある「コマンド問題」も利用可能になります。CCNAではこのコマンド問題をいかに制するかが合格の鍵となってくるため、受験前の1ヶ月だけ課金してコマンド問題に取り組むことをお勧めします。
ここら辺の詳細は、次の章で後述します。

いざ受験へ、華麗なる撃沈

正直受験前の私は完全にCCNAという試験を舐め腐っていました。 何故なら、

  • 過去にも色々とIT資格を受けてきたが、なんだかんだでギリギリで全て合格してきたので、今回も大丈夫だろう と思っていた
  • 実際、CCNAはエンジニア1年目で取る人も多く、約3年間実務をやってきた私が落ちるわけないと甘く見ていた

しかし、当日試験を受けて、その慢心は 「コマンド問題」 によって粉々に打ち砕かれました。

コマンド問題とは、実際にターミナル(黒い画面)に、コマンドを打ち込んで、スイッチ・ルータの設定等を擬似的に行う問題です。

受験前から、Ping-tやシカクマなどで、受験者の体験記は眺めていたので、コマンド問題の存在は知っていました。 一部の体験記には、「コマンド問題は全く解けなかったけど、無事合格しました」 的な内容も散見されたため、特に対策しなくても大丈夫だろうと思っていました。

私はこの 「コマンド問題が解けなくても受かる」という情報を完全に否定します。
コマンド問題が解けることは、CCNAの合格には必須です。

コマンド問題を制する者はCCNAを制する

私が受験したときは、コマンド問題が4問程度出題 されました。
何の対策もしていなかったので、初めてコマンド問題を見た時にはかなり焦りました。そもそも、「何を聞かれていて、どうやって解けばいいのか」すらわからず、頭が真っ白に。
また、コマンド問題では「問題文が表示される画面」「コマンドを打ち込む画面」など複数画面が分割して表示されるのですが、未対策だとその操作に慣れるだけで時間をロスします。

しかも、厄介なのが、コマンド問題は最後にまとめてではなく、試験の途中でランダムに出題されます。
一度スキップして、後で戻ってくる、みたいなこともできないので、時間配分がすごく難しいです。
「粘ってコマンド問題を解いてみる→結局解けずに時間ロス→焦りから他の簡単な問題も解けなくなる」という負のループに陥ります。

これを回避するには、 他の資格試験でありがちな「コマンドを見て、その意味を理解できる」という知識の付け方ではダメで、「自分でコマンドを打てる力」 が必須になります。

じゃあ実際どうやってコマンド問題の対策をするかというところですが、 私が知る限りだと、2つ方法があります

  • ①Ping-tに課金して、有料コマンド問題を解く
  • ②Packet Tracerなどのシュミレーションツールで自己学習する

Packet Tracerとは、Ciscoが提供する仮想的にネットワーク環境を構築するためのシュミレーションツールです。基本的に、無料で使用できます。

それぞれの特徴を簡単にまとめるとこんな感じです。

対策法 特徴、どんな人におすすめか
Ping-tの有料コマンド問題 お金に余裕がある人
面倒臭い設定などはせず、サクッとコマンド問題の対策をしたい人
Packet Tracer お金をかけずに対策したい人
決まりきった問題だけではなく、自分で色々なコマンドを打ってみたい人
より実務に近しい力を身につけたい人

私の意見としては、ほとんどの人はPing-tの有料コマンド問題が良いと思います。
Packet Tracerはあくまでもシュミレーションツールなので、CCNA対策の問題が用意されているわけではありません。自分で色々とコマンドを試してみるのには向いていますが、「CCNA合格」という観点で考えると、非効率かつ上級者向けになります。

最後に

CCNAに不合格した私から伝えたいことは、「絶対にコマンド問題の対策をしろ」 ということです。
私はPing-tへの課金をケチり、PacketTracerは面倒臭がった挙句、全く対策しなかった結果見事に撃沈しました。
もし試験に落ちた場合、受験料が無駄になります。
この記事を読んでくださった人に、そんなもったいないことはさせたくないので、絶対にコマンド問題は対策してください。

また、実際の受験者の体験記などを読んで、直近のCCNAの問題傾向も掴んでおくのも効果的です。
受験体験記は、記事の中でもお伝えしたとおり、Ping-tや本サイトであるシカクマからも確認ができます。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
読者の皆さんの合格をお祈りしております!

参考:スコアレポート

以下が実際のスコアレポートです。Network Fundamentals、Network Access、Security Fundamentalsが50%以下しか取れていないので、これが不合格の理由だと思われます。 実際のスコア表

難敵だったコマンド問題の点数配分がどこに振られているかが不明なので何とも言えませんが、個人的な感覚としては、選択式の問題については、7~8割程度は取れている感覚でした。
CCNAの合格ラインが、正答率75%程度と言われているので、選択問題だけであれば合格するかギリギリのラインだったと思います。

ちなみに、選択問題については、そこまで難しいという感覚はありませんでした。 問題文の中で、英語を直訳したような変な日本語や、特有のCisco語などは見受けられましたが、模擬試験などで練習問題をこなしていれば、そこまで手こずることはないかと思います。

シカクマとは?資格選び・学習・体験記がそろう便利なプラットフォーム

この記事は、IT資格の総合プラットフォーム「シカクマ」に掲載されています。シカクマでは、CCNAをはじめとする様々なIT資格の概要や難易度、勉強方法、実際の受験体験記までを一括でチェックできます。

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